導入にかかるコストとは

ERPは各部署ごとの基幹システムを統合させ情報の一元管理化が可能です。情報活用を促進させ、経営の意思決定をスピーディーにさせるシステムとして注目されています。大企業だけではなく中小企業でもERPの導入を検討しているところが増えています。そこで気になるのが、ERPを導入するにはどのくらいの費用がかかるのかということでしょう。

まずはERPの導入にかかるコストの種類についてですが、初期費用と維持費用とに分けることができます。また、ERPには自社サーバーを活用するオンプレミス型と、インターネット基盤を活用するクラウド型があります。オンプレミス型の場合、初期費用としてライセンスや開発コストや導入費用が含まれ、維持費用として保守メンテナンス料金が必要です。一方クラウド型の初期費用はライセンスと導入費用から構成され、維持費用は月々の利用料金となっています。

ライセンスには基本ライセンスとユーザーライセンスの2種類が存在します。オンプレミス型では基本ライセンスのみ必要ですが、クラウド型では基本ライセンスとユーザーライセンスの両方の料金が必要です。また、オンプレミス型の基本ライセンスは100万円単位であるのに対し、クラウド型は数万円~10万円単位です。ユーザーライセンスに関しては1人当たり数千円程度かかります。また、開発コストや導入費用に関しては、ERPの規模によって異なるため、別途見積もりが必要です。特にオンプレミス型ではこの費用がかさむことが多く、数千万円単位のケースも珍しくありません。オンプレミス型の方がコストがかさむイメージがありますが、こちらは維持費用が抑えられるメリットがあることを知っておくと良いです。